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2001年、Gary Mooreのアルバムです。　『Dark Days in Paradise』(1997)、『A Different Beat』(1999)の前２作で、デジタル・ビートを用いた実験的な音楽をやった後、ここに来てBluesへ回帰します。　基本的には、『Still Got the Blues』以後のGary流Bluesですが、年齢を経たためか、Blues歴が長くなったためか、いい意味で”枯れ”、”渋味”、”ブルージーさ”が増してます。　また、”本来の居場所に戻ってきた”かのように、実に活き活きと演奏しています。　アルバムは、全体的に、ご機嫌なBluesアルバムに仕上がってます。　収録曲は、オリジナル６曲とカバー４曲の全10曲。　カバー４曲とそれぞれのオリジナル・アーティストは、(2)がB.B. King、(4)がT-Bone Walker、(5)がCalvin Carter、(7)がJohnny “Guitar” Watson・・・となります。　　オリジナルは、バラード系の(6)(8)ではGary色がグッと出てくるものの、他の曲はカバーとの差異を感じさせないGood Bluesで、自然に収まっています。　「さすが、Gary！」としか言いようがありません。　特筆すべきは、(8) “The Prophet”！　Roy Buchananへのトリビュートとして書かれたギター・インストです。　哀愁たっぷりのギタープレイは、部屋の空気を一変させ、聴き手の意識を思いっきり引き付けて止みません。・・・まさしく”魂のギターバラード”です。　”The Loner” （『Wild Frontier』収録）やRoy Buchananのカバー”The Messiah will Come Again”（『After the War』収録）等と並ぶ、Garyの名演の１つなので、Roy Buchananファン、Jeff Beckファンにも、どっかで試聴してもらいたいです。　なお、本作のレコーディング・メンバーは、Gary Moore (G, Vo), Pete Rees (B), Vic Martin (Key), Darrin Mooney (Dr) etc　Gary Mooreファンはもちろんのこと、Bluesファン、Blues Rockファン etcに、オススメです。